賃貸契約前に必ず確認すべき重要事項説明のチェックポイント完全ガイド
サインする前に知らないと後悔する注意点を不動産のプロが解説
賃貸物件を申し込み、審査も無事に通過。
いよいよ契約…となったときに行われるのが 「重要事項説明」 です。
しかし実際には、
- よく分からないまま説明を聞いて終わる
- 専門用語が多くて質問しづらい
- 「あとで読めばいいや」と流してしまう
という方が非常に多いのが現実です。
ですが、重要事項説明は
入居後のトラブルを防ぐための“最後の砦” とも言える重要な場面。
この記事では、不動産会社の実務目線から
賃貸契約前に必ず確認すべき重要事項説明のポイントを、初心者にも分かりやすく徹底解説 します。
そもそも重要事項説明とは?
重要事項説明(じゅうようじこうせつめい)とは、
宅地建物取引士が契約前に、物件や契約条件について説明することを法律で義務付けられている手続きです。
ポイントは以下の3つ。
- 契約前に行われる
- 書面(重要事項説明書)を使って説明される
- 宅地建物取引士が説明し、記名する
つまり
👉 「知らなかった」「聞いてない」は原則通用しません。
なぜ重要事項説明を軽視してはいけないのか?
入居後によくあるトラブルの多くは、
重要事項説明に書いてあった内容が原因です。
例えば…
- 更新料がかかると思っていなかった
- 退去時に高額な原状回復費を請求された
- 思っていた用途で使えなかった
- 騒音・近隣トラブルがあった
これらは、
事前に確認していれば防げたケースがほとんどです。
【超重要】必ずチェックすべき項目①
契約期間・更新条件
まず確認すべきはここです。
- 契約期間(通常は2年)
- 更新の有無
- 更新料の金額
- 更新事務手数料の有無
特に注意したいのは、
- 更新料:家賃1か月分
- 更新事務手数料:0.5か月分
など、更新時に意外とお金がかかる点。
更新料があるかどうかは、
長く住む予定の人ほど重要です。
必ずチェックすべき項目②
家賃・共益費・その他費用の内訳
重要事項説明では、
毎月・契約時・更新時にかかるお金がすべて記載されています。
確認ポイント:
- 家賃
- 共益費・管理費
- 駐車場代
- 町会費・自治会費
- インターネット使用料
「家賃は安いと思ったのに、合計すると高い」
というのは非常によくある失敗です。
必ずチェックすべき項目③
敷金・礼金・退去時の原状回復
トラブルになりやすい代表例です。
重要事項説明では、
- 敷金の金額
- 敷金の返還条件
- 退去時の原状回復の範囲
が明記されています。
特に注意したいのは、
- ハウスクリーニング費用が定額でかかる
- エアコン清掃費が借主負担
- 特約として敷金が返ってこない
といった 「特約事項」。
👉 分からない場合は
「これは必ず払うものですか?」とその場で確認しましょう。
必ずチェックすべき項目④
禁止事項・使用制限
以下の点は必ず確認してください。
- ペット飼育の可否
- 楽器演奏の可否
- 民泊・事務所利用の可否
- 喫煙の可否
「小型犬1匹まで可」
「電子ピアノのみ可」
など、条件付きOKの場合も多いです。
後から
「ダメだとは思わなかった」
は通用しません。
必ずチェックすべき項目⑤
解約条件・違約金
見落とされがちですが、非常に重要です。
確認ポイント:
- 解約予告期間(1か月前・2か月前など)
- 短期解約違約金の有無
- 違約金の金額
例:
- 1年未満解約 → 家賃1か月分
- 2年未満解約 → 家賃0.5か月分
転勤や引っ越しの可能性がある方は特に注意しましょう。
必ずチェックすべき項目⑥
設備の内容と修理負担
重要事項説明には、
- エアコン
- 給湯器
- コンロ
- 照明
などの設備について
「設備」か「残置物」かが書かれています。
- 設備 → 壊れたら貸主負担
- 残置物 → 壊れたら借主負担
ここは必ず確認してください。
よくある質問(FAQ)
Q. 重要事項説明は断れない?
→ 断れません。法律で義務付けられています。
Q. オンラインでも有効?
→ 条件を満たせばオンライン(IT重説)も可能です。
Q. 分からないことを聞くと印象が悪くなる?
→ まったくなりません。
むしろ きちんと確認する人の方が信頼されます。
重要事項説明で後悔しないためのコツ
- その場で質問する
- 分からない言葉は必ず確認
- 「まあいいか」で流さない
- 後日連絡ではなくその場で解消
重要事項説明は
唯一、契約前に立ち止まれるタイミングです。
まとめ|重要事項説明は「聞き流す場」ではない
- 入居後のトラブルは事前に防げる
- 書いてある=同意したことになる
- 分からないことは聞いてOK
安心して新生活を始めるためにも、
重要事項説明は 「確認の時間」 としてしっかり向き合いましょう。


